今まで読んでくださりまして、ありがとうございました!2023年3月

【2022年】アメリカ、プラントベースフード事情。ビヨンドミート、インポッシブルフーズの代替肉を食べ比べてみました。

ヘレン

こんにちは、新しいものはとりあえず試してみたいヘレンです。

最近よく聞く、プラントベースフード。日本語では、「植物由来の代替食品」と言われています。

ビヨンドミート、インポッシブルフーズなどのメーカーは、日本でも耳にすることがあると思います。

今回は、プラントベースフード先進国のアメリカで、プラントベースフードがどれだけ浸透しているか、実際に食べてみた感想などをレポートしたいと思います。

※値段は、2022年3月時点のものです。

目次

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アメリカのプラントベースフードについて

プラントベースフードの基本情報

プラントベースフードって何?

プラントベースフードとは、英語でPlant-based foodsと言い、植物由来の食品という意味です。

消費者庁のウェブサイトでは、プラントベースの加工食品とは、

  1. すべて植物由来の原材料であるもの
  2. 一部の原材料や食品添加物に動物性由来のものが含まれているもの

があるようで、一概に「プラントベースフード=100%植物由来だ」という事はできないようです。

ヘレン

植物由来と聞くと、なんだかすべて体に良いように聞こえますが、いろんな添加物が含まれているものもあります。アレルギーをお持ちの方などは、しっかりと原材料名を確認することが大切だそうです。

どうして話題なの?

では、どうして最近話題になっているのでしょうか?主に、以下の3つの観点があるようです。

  • 環境保護

食肉を生産する畜産業は、森林破壊や温室効果ガスの発生など、環境破壊の要素が大きい産業です。畜産業から発生する温室効果ガス(全体の18%)は、自動車や工場などから出る温室効果ガス(13%)よりも多いそうです。

最近指摘されているのが、家畜のゲップに含まれるメタンガスです。その中でも、特に、牛のゲップに含まれるメタンガスが温室効果に大きな影響を及ぼしていることが明らかになってきました。

プラントベースの代替肉を食べることで、家畜を減らし、牛を育てるのための森林伐採や、温室効果ガスの発生を減らすことができるという観点から、プラントベースフードが注目されるようになりました。

ヘレン

トランプ元大統領ともやりあった環境活動家グレタさんも、この観点から肉を食べなくなったようです。私自身も、この観点から今回プラントベースフードに興味を持ちました。

  • 健康志向

一般的に、「植物由来=ヘルシー」というイメージがあります。例えば、発がん性が指摘されている赤身肉やハム、ベーコンなどの加工肉よりは、プラントベースフードを食べる方がヘルシーだと考える観点です。

  • 動物愛護

ヴィーガンなどと同じように、動物愛護の観点からも、プラントベースフードは話題となっています。

Non Dairy(ノンデイリー)食品について

アメリカのスーパーで、牛乳や卵、ヨーグルト、チーズなどの乳製品は、Dairy(デイリー)というコーナーで売られています。(私、これは毎日食べるものだから「Daily」と言うのだと思っていたら、今回記事を書くに当たって調べたらなんと「酪農」と言う意味の「Dairy」だという事を初めて知りました!笑。)

Non-Dairyとは、乳製品を使わず、植物由来の材料で作っている食品という意味で、プラントベースフードの一種です。Dairy-Freeと書いてある商品もあります。

アメリカでは、主な材料として、オート麦、ココナッツ、ソイ(大豆)、アーモンド、カシューナッツなどがあります。

ベジタリアンやヴィーガンとは何が違うの?

ところで、プラントベースフードは、ベジタリアンやヴィーガン用の食品とはどのように違うのでしょうか?

ベジタリアンは、基本的に野菜、乳製品、卵を食べます。日本語で完全菜食主義と訳されるヴィーガンは、野菜だけを食べます。これらは、動物愛護の観点や宗教上の理由から、動物由来の食品を避けるという観点に立っているそうです。

一方、プラントベースフードは、健康志向や環境保護の理由から、なるべく植物由来の食品を取ろうという観点だそうです。

ヘレン

もともと動機は異なりますが、私個人の意見としては、両者の目指すべきところはほぼ同じだと考えてよいのかなと思いました。

少なくとも、私たちがスーパーなどで植物由来の商品を探す際は、「Vegan」という表示であっても「Plant based」という表示であっても、それほど関係ないのかなと思います。

結局は、名前に関係なく、その食品に何が含まれているか詳しく知りたい場合は、原材料名を見るしかないという事です。

プラントベースのお肉を扱う代表的な会社

プラントベースのお肉を扱う会社として、次の2社が有名です。

Beyond Meat(ビヨンドミート)

Beyond Meat(ビヨンドミート)とは、2009年に設立され、アメリカのカリフォルニア州ロサンゼルスに本社を置く食品会社です。2019年には、アメリカの新興企業向けの株式市場のNASDAQに上場し、話題になりました。ディカプリオが出資している事でも知られています。

ビヨンドミートの主な代替肉は、エンドウ豆が主成分であり、ココナッツオイルで肉の食感を、ビーツで肉の赤みを再現しています。

主な商品としては、バーガー、ビーフ、ソーセージ、ミートボール、チキンなどがあり、種類が多いです。Amazonでも購入できます。

公式サイトのFind Our Productsで取扱店を探せます。各商品を使ったおすすめのレシピもあります。

Impossible Foods(インポッシブルフーズ)

Impossible Foods(インポッシブルフーズ)とは、2011年に設立され、アメリカのカリフォルニア州レッドウッドシティに本社を置く食品会社です。

牛肉の赤みや風味を出すために、大豆由来の遺伝子組み換えのヘムで、血が滴るような肉汁を再現しているそうです。

主な商品としては、バーガー、ソーセージ、チキンナゲット、ミートボール、ポークがあります。

公式サイトのLocationsで取扱店を探せます。各商品を使ったおすすめのレシピもあります。

ホールフーズで探してみました。

プラントベースフードを多く扱うことで有名なホールフーズ。エッジウォーター店で、どんな食品を取り扱っているのか、探してみました。

お肉

プラントベースのお肉コーナー

ヨーグルトや牛乳がある冷蔵コーナーの並びに、「Alternatives」というコーナーがあり、プラントベースのソーセージやひき肉、ミートボールなどがありました。

メーカーとしては、Beyond Meatのほか、Field Roast、イギリス企業のMeatless Farmなどがありました。

今回は、 Beyond Meatのソーセージを買ってみました。

プラントベースのお肉は、 「Alternatives」というエリア にあります。
Beyond Meatのソーセージ
Beyond Meatのミートボール
Beyond Meatのハンバーガーのパテ
ソーセージ
ハンバーガーのパテ

乳製品、アイスクリーム

ヨーグルト

Non Dairy、プラントベースのヨーグルトのコーナー

通常のヨーグルトコーナーの隣に、「Non Dairy」と書かれたプラントベースのヨーグルトのコーナーがありました。一人分のサイズから、500mlくらいの大きめのサイズまで、いろんなサイズや味がありました。

主にココナッツから作られたヨーグルト
主にオートミルクから作られたヨーグルト

チーズ

ヨーグルトの隣にチーズコーナーがありました。こちらもいろんな種類がありました。

ホールフーズのプライベートブランド「365」や「Miyoko’s Creamery」などの商品がありました。

Miyoko’s Creamery

牛乳

Non Dairy、 プラントベースのミルクのコーナー

代替肉の「Alternatives」コーナーの後ろが、ミルクの「Non Dairy」コーナーです。

オートミルク、ココナッツミルク、ソイミルク、アーモンドミルクなど、いろんな種類がありましが。通常の牛乳と同じくらいの量が並んでいました。

オートミルク
ココナッツミルク、ソイミルク、アーモンドミルク

アイスクリーム

これ、全部プラントベースのアイスクリームです!

アイスコーナーでは、なんと約半分が、プラントベースの商品でした。

ホールフーズのプライベートブランド「365」や「Van Leeuwen」など、通常の牛乳を使った普通のアイスとプラントベースのアイスを両方扱っているメーカーもありました。

冷凍食品

冷凍食品コーナーには、ハンバーガーのパテ、ピザ、ナゲットなどありました。

朝食ソーセージのパテ
ビヨンドミートのパテ
ハンバーガーのパテはたくさん種類がありました。
もちろんピザも。
ナゲットもたくさん。

その他

ジャーキー

プラントベースフードジャーキーも発見しました。

クッキー

原材料に牛乳や卵を使っていないクッキーも!

Back to NatureのPlant Based Snacks
1960年からあるようです。時代先取り!
原材料を見ると、牛乳や卵がない!
こちらは隣にあった普通のクッキー。牛乳や卵が含まれています。

トレジョで探してみました。

トレーダージョーズでも、プラントベースフードを探してみました。

お肉

お肉コーナーに「Plant Base」という大きな看板がありました。ホールフーズでは目立つことなくさらっとプラントベースフードが並んでいましたが、トレジョでは商品説明のカードにも、プラントベースフードだという事が書いてあり、目立たせてある印象でした。

乳製品、アイスクリーム

乳製品も、思っていた以上にプラントベースフードが進出していました。

ここでもミヨコさん、発見!
アイスの種類も豊富。

冷凍食品

冷凍食品コーナーでも、プラントベースフードがまとめて置かれていました。

インポッシブルフーズのナゲットが「New Item」になっていました。

今回、このインポッシブルフーズのナゲットと、Morning Star Farmsの朝食ソーセージを買いました。

ナゲット
朝食ソーセージ
ピザ

→トレジョについては、こちらの記事をご覧ください。

実際に食べてみました。

ここからは、実際に調理して食べてみた感想を書きたいと思います。

ビヨンドミートのソーセージ(冷蔵)

ビヨンドミートのソーセージ。ホールフーズで、8.99ドルでした。

焼く前は、皮はなく、力を入れると指の跡が付きます。

フライパンで焼くと、肉汁?油?がかなりたくさん出てきます。

焼き上がり、食べる際には、皮があるかのような食感になるのが不思議でした。(本物のソーセージに食感を近づけているのかな?)

食べた感想としては、弾力はなく、ぐにゃっとしています。味はお肉本来の味というより、スパイスが効いているという印象です。

子供たちは、「豆の様な匂いがする」と言って、あまり食べませんでした。

インポッシブルフーズのナゲット(冷凍)

インポッシブルフーズの冷凍ナゲット。トレジョで6.49ドルでした。

オーブンで11分焼きました。

サクッとしていて、食感も味も普通のナゲットと全く変わりません

子供たちも美味しそうに食べていました。

Morning Star Farmsの朝食ソーセージ(冷凍)

Morning Star Farmsの冷凍の朝食ソーセージ。トレジョで、3.99ドルでした。

冷凍なので、焼く前の手で触った弾力はよく分かりませんでした。

フライパンで中火で12分ほど焼きました。焼いても、油はほとんど出てきません。

匂いも味も、ホテルやレストランの朝食で出てくるスパイシーなソーセージという感じで、美味しかったです。子供も好きでした。

(写真の色が悪くてごめんなさい…)

オートミルク

オートミルク。トレジョで、2.29ドルでした。

色は少し茶色というかグレーがかっています。サラッとしていて、牛乳とは全く別物で、独自の飲み物といった感じです。

アーモンドミルク

アーモンドミルク。

色はオートミルクと同じく少しグレーがかっていますが、オートミルクよりは白いです。

こちらも普通の牛乳よりサラッとしています。

この商品は、バニラの風味が付いている商品なので、ほんの少し甘みがありますが、Unsweetなのでそれほど気になりません。

プラントベースフードに対する個人的な感想

プラントベースフードはかなり浸透している。

今回、ホールフーズとトレジョをじっくり回ってみて思ったのが、プラントベースフードはかなり浸透しているということです。

商品量も通常の商品と同じくらいありますし、売り場も隣あっていてパッケージも同じようなものもあるので、むしろプラントフードと知らずに買っている人もいるんじゃないかなと思ったくらいでした。

ただ、一つ思ったのが、今回ホールフーズで代替肉の場所を自分で見つけられなかったので、お肉コーナーにいた店員さんに「plant based meatはどこにあるか?」と聞いたら、「あ~、fake meat(ウソの肉)ね。それはあっちだよ!」と言われました。

ヘレン

あとで調べたら「fake meat」という呼び方も普通にあるようなのですが、その時の店員さんがあまり良い表情ではなかったので、プラントベース食品のうち、特に代替肉については、まだまだ懐疑的に思っている人も多いのかなという印象を受けました。

代替肉は、やっぱり本物には敵わない。

実際にプラントベースフードを食べてみた感想としては、代替肉は、やっぱり本物には敵わないということ。私はそんなに気にならなかったけど、味に敏感な子供たちが、「豆っぽい匂いがする」と言って、あまり食べてくれませんでした。

さらに、本物に近づけようとして添加物も色々と使われているようなので、本当にヘルシーなのかという疑問は残りました。今後はその観点が課題になっていくのだと思います。

代替ミルクに関しては、私は、普段牛乳の2%Reduceを飲んでいるので、オートミルクやアーモンドミルクも飲めましたが、牛乳のコクが好きな方には、物足りないと思います。代替ミルクは、牛乳とは全く別物と考えた方が良さそうです。

まとめ

いかがでしたか?

今回私は、環境問題の面からプラントベースフードに興味を持って調べましたが、はたしてプラントベースフードが絶対に良いのかというのは、意見が分かれるところだと思います。

私自身も、プラントベースフード以外の食品ももちろん買っていますし、プラントベースフードを勧める立場に立っている訳ではありませんが、みなさんが少しでもプラントベースフードに興味を持ってもらったらなという気持ちで、今回この記事を書きました。

みなさんのおすすめの商品やご意見などあれば、ぜひ教えてくださいね!

ところで、話はそれますが、今回ホールフーズで、Amazonプライムで注文を受けた商品の購入作業をする若者たちをたくさん見かけました。時代ですね~。

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