目次
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TWAホテルの基本情報 &建築談義
TWAホテルはNYの玄関口、JFKエアポートのターミナル5直通の場所にあります。かもめが飛び立っていくようなデザインは、建築家でもあり、家具デザイナーでもあるフィンランド生まれアメリカ育ちのエーロ・サーリネン(Eero-Saarinen)の設計です。


本帰国の引越し終了後2泊目の最終日だったのですが、最後は一度はNY内のホテルに宿泊してみたくて、色々検討してやっぱりここだなと決めました。
マンハッタンやブルックリン泊と本当に迷った〜。でも満足。。マンハッタンや大好きなニュージャージーが見えないのも逆に寂しくなくて良かったです。(8割強がり)
空港内なのでシティと比べてもお値段抑え目です。
ちなみに1泊目は、NJピーポー御用達のエッジウォーターのシティプレイスにあるHomewood Suites by Hilton でした。広いし並びに大好きなChipotleもあるし最高でした。(ヘレンもこちらのホテルでした。思い出いっぱいだわ。)
→保存版!本帰国記事はこちらです。
基本情報
TWAホテルは、JFKのターミナル5 JetBlueから直通です。パーキングもありますので車はもちろん、地下鉄や空港間を移動するエアトレインの場合もターミナル5で降車します。
ちなみにペットも宿泊可能です。(有料)
部屋までのエレベーターホール前のトンネルのフライトチューブ上は赤い絨毯敷きで、ガラガラ引くタイプのスーツケースが心配でしたが大丈夫でした。しかし少し重い・・・
また、本帰国ならではの心配ポイント、たくさんの手荷物段ボール箱がありましたが、送迎してもらう車に一泊預けることが出来たため、セーフ。(事前にお願いしました。)
住所 | John F. Kennedy International Airport, One, JFK Access Road, Idlewild Dr, Queens, NY 11430, United States |
施設・アクティビティ | レストラン・フードコート・ギフトショップ・フィットネスセンター ルーフトップブール |
ウェブサイト | TWAホテルのオフィシャルHP情報 |
予約方法 | 上記の公式ウェブサイトからのみ。一般的なホテル予約サイトからは予約不可。 |
設計者 エーロ・サーリネンとトランスワールド航空について
前身のTWAフライトセンターは、トランスワールド航空専用のターミナルとして、1962年に完成しました。
設計者のエーロ・サーリネンは、なんと完成の前年に51歳の若さで亡くなってしまったそう。お弟子さんの建築家のケヴィン・ローチ(Kevin Roche)が、こちらのTWAフライトセンター含め、当時着手していたプロジェクトを数多く完成させています。
ケヴィン・ローチの有名な建築としては、マンハッタンにある内部に緑があるフォード財団ビルや東京 汐留シティセンターがあります。曲線美が際立つ近代的なビルです。見たことあるかも!
サーリネンの説明に戻りまして、、、
アメリカといえばのミッドセンチュリーモダンを代表する建築家のサーリネン。 この他、椅子やテキスタイルで有名なイームズ夫妻と共同設計したエイミーイチオシのロサンゼルスの『ケース・スタディハウス(CSH)#8&#9』、あのシカゴ旅行で立ち寄ることの多い有名なアーチ、ミズーリ州セントルイスにある『ゲートウェイ・アーチ』も代表作です。



また、サーリネンは家具デザイナーでも有名です。代表作のチューリップチェアや一本足のラウンドテーブルは見たことがある方いらっしゃるかと思います。曲線と機能美が際立つデザインですよね。 ホテルも完全にミッドセンチュリースタイルでサーリネン家具が沢山使われていて要チェックなんです!!


TWAフライトセンターは、2001年にTWAがアメリカン航空に買収されたのち使われず保存されていましたが、2019年に修復後、TWAホテルとしてオープン。TWAフライトセンターの周りには、現在のターミナル5が新設されて繋がっている構造です。

エイミーとTWAとの出会い。。
TWA(トランスワールド航空)が経営不振や大きな事故で買収され終焉を迎えた2001年、当時私は大学生でした。
その頃カーサブルータスという雑誌を定期購読していたマガジンハウス女子だった私は、このお洒落な赤と白の航空会社終焉の特集を読んで、デザインやカルチャーを突き詰めるということは効率、経済自由化、グローバリゼーションの当時の流れとは逆行するんだろうなーなんて考えていました。すごく素敵な航空会社で、無くなってしまうのが残念だったのを覚えています。
時は流れて、今はモノも建物もデザインと効率がうまく合流したものが多くなってきましたよね!機能美ともいわれますし、時代はここまで変わるということです。
というわけで、TWAエアターミナルがホテルとして生まれ変わったのは本当にすごいことで、足を踏み入れることができて感動しました。どういう経緯なのかはよく分からんけど、ホテルにしてくれた人達、優勝!
泊まったお部屋をご紹介!
エイミー家は人数多めの5人家族。2部屋の予約です。そして予算も抑えなきゃって訳でベーシック寄りのお部屋に泊まりました。他にも素敵なお部屋がいっぱいなので、ぜひチェックしてみてください。空港内ホテルらしく、宿泊無しでのお部屋利用予約も出来ます。
一つ目はDeluxe Double Queen with Runway Viewというお部屋。空港の滑走路に面していて永遠に飛行機の離発着が見られます。子ども達も大喜びでした。



二つ目のお部屋はDeluxe King with Historic TWA View。こちらは翼の中心の建物に臨む部屋です。ベッドが窓の目の前にドーンと置かれており、狭いのですが、効率的にゾーン分けされていておしゃれなのです。こんな部屋に住んでみたい!





家具はサーリネン家具を取り扱うKnoll製。特に目を引くウームチェアは座り心地ばっちりです。客室デザインはニューヨークのストーンヒル・テイラーが手がけており、調度品も高級感があります。
そして、部屋の美ポイントとなっているドアやバースペースの木工は、アーミッシュの職人200名がオハイオ州のウォルナットを使用して作ったとのこと。これがお部屋に深みを与えてくれて、ポップな色使いの中に高級感が漂います。
空港内のホテルっぽく、部屋はそこまで広くありません。ゴミ箱が無く、テーブルの上に『ゴミはこの上に』みたいな場所が貼ってあります。
お風呂は無く、シャワールームのみですが広めです。スーツケースはキングの部屋に2つなんとか広げられました。



安心してください。部屋のWi-Fi・シャワー水圧は強めです。
冷蔵庫は中に自由に入れられます。スタンダードの部屋なので特別なアメニティはありませんが、石鹸はTWAホテルの可愛いパッケージで置いてありますし、シャンプーリンスボディソープは備え付けのものがありますよ。(アメリカはどこも同じですが、歯ブラシセットはありません。。)
とても清潔で使い勝手の良いお部屋でした。あ!キューリグやネスプレッソ等のコーヒーマシンは置いてありません。(ロビーにコーヒースタンドがありますが、その日は朝から昼の営業でした。)
館内探検しよう!〜ビンテージ飛行機コニーやTWAのお洒落な制服、サーリネンの展示など見どころ満載です!
何度も言いますが、なんといってもこちらのホテルは名建築ですので、館内探検必須です。写真を沢山撮ってきましたので、それと共にどうぞ!
まずは名物ビンテージ飛行機のコニー(Connie)へ


ロビーを抜けて中庭にあたる出入り口を抜けるとコニー(Connie)が配置されています。Connieの愛称で親しまれていた1958年製造のビンテージ飛行機は、スターライナーという機体の様です。
なんと機内はバー(Connie Cucktail Lounge)になっているんですよ。こんな飛行機の座席でお酒を嗜むことが出来ます。
訪問した際には、こんな雰囲気のある方々もいらっしゃいましたよ。実は滞在中何人かこの様なレトロお洒落な雰囲気の方々をお見かけしました。お断りして写真を撮らせてもらいました。



かつてのフライトセンターらしいロビーラウンジ&フライトチューブ
入口には丸いソラリー式掲示板があり、とにかく美しい曲線の世界。入り口付近の壁には小さなタイル『ペニータイル』が修復され綺麗に敷き詰められています。
そして荷物を預ける場所は、ホテルのチェックインカウンターがあります。

客室に向かうエレベーターへの道は映画の様なフライトチューブを通ります。どこで写真を撮っても素敵な雰囲気。
こちら、実際の映画のロケで使用されたこともある様です。(『Catch me if you can』 ディカプリオとトムハンクス出演)







お洒落な制服ミュージアム
乗務員さんや社員さんの制服がずらり展示されています。コートや帽子なども合わせて作られています!!
様々なデザイナーさんがデザインされています。



フライトチューブを抜けたところにある展示も要チェック
まずはTWA社長室再現。雰囲気抜群、好きです!

お次のゾーンはアメリカの1960年代のお部屋再現。みんな大好きアメリカンアンティークはこの様に使われていたんだな。。




アメリカンキッズ御用達のマグネットで絵を描くこの教材。アメリカ生活で何度か使いましたが、この白いボタンを回しながら一筆書きで絵を描くんですが、難しいったらありゃしない笑。 これ、 昔からある教材なんですよね。英語の先生が言ってました。
そして、最後はこちら建築家サーリネンとTWAホテル建築についての展示です。




私はもちろんですが、子ども達も興味深そうに見学していました。
全てがとっても見応えのある展示でした。
Gift Shopもチェック!
朝、散歩していた時にギフトショップがオープンしていたので立ち寄りました。多岐に渡るラインナップ!
最後の買い物ってことで少し思い出になるものを購入しました。
そういえば、フリーのプリクラもしましたよ♡





レストラン・フードコート・コーヒーショップもおすすめです
実は、こちらのホテルのメインレストランにフレンチのシェフ、ジャン・ジョルジュのレストラン『Paris Cafe』があります。カジュアルめなレストランになります。
メインレストランはこちらのみですので、ちゃんとした食事をしたい場合は予約はした方が良いと思われます。あとはロビーにもバーがあります。
そして、なんとこちらフードコート『Food Hall』もあるんですよ〜♡ 我が家のお夕飯は満場一致でこちら笑
暗めの照明なのでうまく撮れていないのですが、こんな感じでピザ・パスタ・パニーニ・ジャマイカ料理・デザート系・ペストリー系様々です。Vinny’s Paniniのパニーニ美味しかったです!
こちらもテーブルと椅子はお馴染みのサーリネン、チューリップチェア。ほら、こちらにも雰囲気ある方々がいらっしゃいますよ。そして所々にアメリカの旧車が置いてあります。
オープン時間が店によって曖昧なので、到着した時にご確認されることをお勧めします。






散歩がてら朝のコーヒーを。ロビーの裏手にコーヒー屋さん『Intelligentsia Coffee』があります。この日はオープンが朝7時から午後2時まででした。




飛行機を見ながらプールでアメリカ生活を振り返る
この日は結構寒い夜でした。雨模様でルーフトッププールに挑戦するのも躊躇するような日だったのですが、最終日だし飛行機見たいし、勇気を出して次男と行ってみました!
(我が家は私以外は頑張らないインドア家族なので、ホテルプールへは大体1人かプール仲間の次男と2人で行くことになります。)


ルーフトッププール&プールバー
この日はシーズンオフで、事前のプールの予約のみで無料で入れました。(でも予約ありますと言ってもチェックはされず、いつでもどうぞまた来てねと言われました。)ハイシーズンはホテルゲストもお金がかかる時間があります。バーがお休みの期間もあるので、HPの説明要チェックです。また、宿泊無しでも利用出来ます。
テーマは北欧のスキー場のバンガローみたいな感じで、お洒落度が振り切っています。この家の中のバーでお酒を頼めるので、プールには入らずお酒だけを楽しむ大人達もいました。プール内も写真を撮ったりお酒を楽しむゲストが数名。
タオルだけ借りて写真を撮っていたら、係の人が2枚バスローブを持ってきてくれました。ありがたや。。。あ、飲みたい方は、一度お湯に入ると外に出ると異様に寒いので、プールに入る前にバーで飲み物を購入しておいてくださいね。(寒い時期訪問の方)




飛行機を見ながらのんびりプールに浸かり思い出に浸る。

アメリカ生活の最終日前日、温泉よりはぬるめの、でもそれ程悪くない位の熱さのお湯に浸かりながら、思い出を振り返ります。。(温泉気分です 笑)
数年前の渡米前夜、羽田空港のロイパに泊まった我が家は、同じ様に飛行機を見学したなーなんて思い出しました。その時は不安もあったけど、これからの新生活にワクワクしてスッキリした気持ちもありました。
それから5年弱。とても沢山の良い出会いと経験ができました。出会った人たちとアメリカに感謝の気持ちでいっぱいで、本当に色々あったけど概ね健康で安全に乗り越えられてホッと一安心。 次男ともアメリカ楽しかったね。アメリカって広かったね〜!と話しながら、飛行機を何機も迎えては見送りました。やっぱり何故かスッキリした気持ちになるのが不思議です。

ていうか、さぶ!!お湯の中から少しでも上がると極寒なんですけど!!
帰国したら、近年日本人はサウナで整っている人が多いらしく驚きました。サウナがあればもうちょっと良い寒さだったかなー。。。笑
まとめ
TWAホテルの滞在記、いかがでしたでしょうか。
名建築を楽しむも良し、お洒落なバーでお酒を楽しむも良し。飛行機に囲まれて幸せ気分の場所でした。
なかなか近場だと泊まる機会が無い方も、JFKエアポートを利用する際に、ターミナル5まで足を延ばして見学だけでもオススメです!!
面白い建物が大好きなエイミーです。
ニューヨークのJFK エアポート(ジョン・F・ケネディ国際空港)に2019年5月にオープンしたTWAホテルをご存知でしょうか?
こちら、かつてのトランスワールド航空(TWA)のターミナルだった場所が、そのままホテルに生まれ変わった場所なんです!
今回は、その憧れのホテルに本帰国の前夜に宿泊してきたレポートです。ミッドセンチュリーモダンの世界をどうぞお楽しみ下さい!
(宿泊は2022年の3月末)